2024年度診療報酬改定について~概要・ポイント~

今回は2024年度診療報酬改定について、概要・ポイントをご紹介いたします。

 

①概要(スケジュール・改定率)

2024年度診療報酬改定は、医療・介護・障害福祉サービスの3つが同時に改定されるトリプル改定です。各サービス間の連携に加え、地域医療構想や第8次医療計画など2025年・2040年問題を視野に入れた業務効率化・医療人材の確保が重視されています。

また、今回の改定より、診療報酬改定の施行日が従来の4月1日から6月1日に変更されます(薬価改定は従来どおり4月1日施行)。施行日以外のスケジュールの変更予定は無く、告示(点数等の詳細情報開示)も今年度末には公布される見込みです。

 

今回の改定率は、診療報酬部分が+0.88%・薬価等が▲約1.00%・全体で▲0.12%であり、2016年度以降「診療報酬プラス、薬価等マイナス、全体でマイナス」の傾向が続いています。診療報酬部分の内訳想定としては、コメディカル等の賃上げに0.61%、入院時の食事の見直しに0.06%、その他若手医師の賃上げや物価高騰への対策となっています。

なお、診療報酬本体の改定率はプラスとなっていますが、いずれも賃上げや物価高騰など費用の増加が前提となっていることから、改定による純粋な収支改善には期待できません。これまで以上に、機能の取捨選択や転換、中長期的な経営計画などの必要性が高まってくるのではないでしょうか。

 

 

②基本方針について 


先日、社会保障審議会医療保険部会及び医療部会において、診療報酬改定の基本方針が決定されました。

出所:厚生労働省 社会保障審議会医療保険部会(2023年12月11日)

 

基本的視点と具体的方向性の中でも、「(1)現下の雇用情勢も踏まえた人材確保・働き方改革等の推進」は重点課題とされており、医師の働き方改革など医療従事者の業務負担軽減への対応や賃上げに向けた対応がポイントになると考えられます。

その他、高齢の救急患者に対する下り搬送への評価や重症度、医療・看護必要度の見直し、物価高騰に伴う入院時食事療養費の見直しなどは既に具体的に検討開始されており、注視が必要です。

 

以上、今回は2024年度診療報酬改定の概要についてご紹介いたしました。引き続き、診療報酬改定の個別事項についても今後も継続して情報提供を行う予定です。

 

弊社では、病院経営の健全化、将来機能構想(中長期経営計画)の策定、医療従事者不足の解消に向けた施策の検討など、各種ご支援を行っております。ご検討の際には、お気軽にお問い合わせください。
業務支援 - 業務支援内容 | 株式会社麻生 病院コンサルティング事業部 (e-byoin.net)

 

※上記は、筆者の個人的な見解であり、会社を代表する意見ではないことを申し添えます。

一覧に戻る

お電話・FAXでのお問合わせ