医療現場における改善活動(QC活動)のご紹介 ~第3弾:QC活動導入ご支援のご紹介~

1弾・第2弾のブログでは、QC活動の進め方や実際の病院事例、院内での改善風土醸成のポイントをご紹介しました。

今回は、当社によるQC活動の導入ご支援の流れについてご説明いたします。

 

2弾ブログの通り、院内にQC活動を根付かせるにあたっては、
①サークル(活動主体)
②推進委員(運営/助言役)
③経営幹部(方針打出し・活動評価)

3者の役割が必要となってまいります。

 

実際の導入ご支援では、「院内で複数のサークルが活動し、かつサークルへの助言(=QC用語でレビューという)を内部職員で対応できること」を最終ゴールとして掲げ、導入期 / 育成期 / 展開・自立期 の3つのフェーズでご支援させていただきます。

 

フェーズ1:導入期

まずは、QC活動の一連の流れを体験していただくことを狙いとします。院内で3つほどサークルを立ち上げ、その活動に対するレビュー者役を当社が担います。

 

フェーズ2:育成期

院内でのレビュー者育成を狙いとします。3つほど新たにサークルを立ち上げ、QC活動を進める中で、前フェーズでサークル活動したメンバーの中からレビュー者を選抜し、当社支援のもと実際にレビューを行っていただきます。

 

フェーズ3:展開・自立期

院内での活動拡大と、レビュー者の自立を狙います。サークル数を増やしつつ、かつレビューを院内職員主体で行えるよう、当社による直接的なご支援は対レビュー者のみを基本とします。

 

※上図はあくまでご支援の一例。
サークル数・体制等含め、各病院様に合わせて一部変更することも可能。

 

なお、QC活動は基本的には半年~8か月程度かけて実施するものですので、各フェーズも同等の期間でご支援する想定です。

1つのフェーズにおける流れと、ご支援先病院様/当社の間における大まかな役割分担については、次の図のようになっています。

 

 

1.院内での方針明示・サークル選定

ご支援先病院様の中で、経営幹部層による院内向けの「QC活動を開始する」という方針打出し・サークルの選定を行っていただきます。

 

2.QC手法に係る知識の習得

選定したサークルを対象に、当社にてQC手法に関する導入講義を実施いたします。導入講義では、座学とグループワークを組み合わせた形式で、QC手法の流れ・各ステップの留意点等をお伝えいたします。

 

3.QC活動始動

ここからは、導入講義で学んだQC手法に沿いつつ、サークル主体で改善活動を行っていただきます。なお途中に分けて、QC手法を正しく活用できているか確認し、また困り事があれば相談する場である「レビュー会」を開催します。

活動完了後、院内向けに活動成果を報告する「発表大会」を開催します。発表大会は、優秀な成果を収めたサークルを表彰するなど、経営幹部による評価を行うことで、院内のQC活動への意欲を高める場であると同時に、効果の得られた活動を他部署へ横展開する良い機会となります。

 

4.活動振り返り

最後に、サークルに対して満足度アンケートを実施し、学びにつながった点の振り返りや、難しかったところ・活動遂行にあたって追加支援して欲しいと感じるところの意見を拾い上げます。この結果をもとに、次のフェーズではご支援先病院様にとってよりよい形で活動展開できるよう、追加検討してまいります。

 

ここまで、当社によるQC活動導入ご支援のイメージをご紹介させていただきました。

大まかな流れはご説明の通りとなりますが、実際には、サークル数拡大の仕方やレビュー者への当社支援具合(手厚さ)含め、貴院のご意向を伺ったうえで、極力そちらに沿うよう柔軟にご支援させていただきます

 

最後に、医療機関でQC活動を行う意義は、直接的な改善効果(医療の質向上・作業効率向上等)だけでなく、職員一人一人が日常業務を見直す眼を養い、改善すべき項目の優先順位付けや効果の検証といった一連のPDCAサイクルを主体的に回せるようになる『教育的側面』にあると、筆者は考えています。

現在QC活動の導入をご検討されている方をはじめ、ご興味のある方は、まずはこちらよりお問い合わせいただければ幸いです。

 

※上記は筆者の個人的な見解であり、会社を代表する意見ではないことを申し添えます。

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