平成26年度診療報酬改定を読む(11)~ポジショニング分析~

 ポジショニング分析(一般病床を有する病院が対象)について

 平成26年度の診療報酬改定をどのように捉えるか、についてブログ掲載してきたが、ブログを通して伝えたいことの本質は、次の3つに集約される。

① H26診療報酬改定の背景にある政策を理解すること

② 政策を理解した上で自院がどの位置付けにあるかを把握すること

③ 位置付けを理解した上でどのポジションに身を置くかを早めに検討すること

 この3つに対する回答を出すためにも、医療機関には「ポジショニング分析」を是非実施してもらいたい。中規模の病院は尚更である。

ポジショニング分析のフレームワークを以下に記す。

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 ポジショニング分析にあたって重要なことは、急性期に対する地域の医療提供状況がどのようか、そして内部環境では、保有するソフト(体制等)で急性期対応がどこまで行えるかを判断することである。地域包括ケア病棟は、7対1病棟の条件から外れていく病棟(病床)の受け皿であり、これは確実に政策的に増えていく。加えて、病床機能報告制度・地域医療ビジョンの策定が始まれば、稼働していない病床をいつまでも持ち続けるということができなくなる可能性も高い。

 高齢化による医療・介護需要の変化は今後も進む。政策はそれに合わせていく必要があり、個別病院の状況に応じる余裕はないだろう。各医療機関は事業を継続するために、時が来るのを待つのではなく、時が来るまでに自ら変化していくことが求められる。

 また、「現状がこの状況だから当院は急性期の病床は持てない」など、ドラスティックな判断(極端すぎる判断)をする必要性はないと思う。地域の状況を見ながら、徐々に機能をシフトしていくことが望ましいケースもきっとあるだろう。

 現時点で最も重要なことは何か、それは「地域を俯瞰して自院がどのような状況にあるか」、「そこから見えてくるリスクは何か」を把握しておくことだ。そのリスクはすぐに対応しないといけないことか、今後徐々に変化していくことで回避できるものか、など考えていくことも必要だろう。

※上記は、筆者の個人的な見解であり、会社を代表する意見ではないことを申し添えます。 

 病院コンサルティング事業部 森

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